【読書感想】定年オヤジ改造計画(垣谷美雨)
図書館でたまたま垣谷美雨さんのところで見つけた定年オヤジ改造計画 [ 垣谷美雨 ]という本を読みました。
「全女性に贈る“読むデトックスサプリ”」ということでワクワクしながら読みました。
【あらすじ】
女たちのリアルな叫びに共感必至、旦那にも読ませたい本No.1!?
女は生まれつき母性を持っている? 家事育児は女の仕事? 女は家を守るべき……?
“都合のいい常識"に毒された男たちに、最後通告!
大手石油会社を定年退職した庄司常雄。
夢にまで見た定年生活のはずが、良妻賢母だった妻は「夫源病」を患い、娘からは「アンタ」呼ばわり。
気が付けば、暇と孤独だけが友達に。
そんなある日、息子夫婦から孫二人の保育園のお迎えを頼まれて……。
定年化石男、離婚回避&家族再生を目指して人生最後のリベンジマッチに挑む!
<Amazon 内容紹介より>
【感想】
主人公の庄司常雄はわたしの父親くらいの世代。
わたしがもし妻の立場であれば、熟年離婚してるかもしれない…笑
私たちの世代でも、母性神話や3歳児神話は現在でも根強く残っていると感じる。
特に私の両親も旦那の両親も子育て中は専業主婦だったので、家事や育児は女の仕事と考えられているような気がする。
いまは私も専業主婦だが、1人目妊娠、出産時は育児休暇をとっていて、仕事の復帰の話を出すと旦那にも義両親にもあんまりいい顔はされなかった。(結局希望の保育園が空いていなくて退職…)
わたしは旦那と同じように大学まで通い勉強していたし、社会人になってからも必死に働いてきた。子育てが落ち着けば働きたいけど、資格もないしどうすればいいのか、今も悩み中。(いま何かできることがないか考えてはじめたのがこのブログ。)
このように悩んでいる人は多いのではないか。
この小説を読んで…
うちの旦那がこんな男でなくてよかった!と改めて実感。
わたしが専業主婦なので家事はほとんどしていないけど、育児にはかなり積極的に参加してくれている!
平日も早く帰ってきてくれる日が多いし、土日はほぼ子どもと一緒に遊んでくれている。
自分の仕事のことを考えるとモヤモヤする部分はあるけど、育児に関してはできることを最大限やってくれていると本当に感謝している!!
この小説では最終的に、主人公の常雄が悪戦苦闘しながらも主婦の大変さを実感し、 ジイジとして自分の息子の改造プロジェクトを始める。
最初は恒雄には本当にイライラさせられたけど、最後はいつの間にか応援したくなりました。
社会問題を反映した、なかなか面白みのある小説でした。
特に定年間近の夫婦におススメで、定年オヤジにも読んでほしい!!
私たち世代の夫婦にも考えさせられる部分も多いので、読んでみて損はなしです!