【読書感想】「夫の墓には入りません」(垣谷美雨)
最近まで子どもの就寝後に本を読む元気はなかったのですが、21時以降はゆっくりできるようになったので読書タイムで気分転換する余裕ができてきました。
わたし自身既婚なのでこのタイトルが気になって「夫の墓には入りません (中公文庫) [ 垣谷美雨 ]」という本を購入しました。
(嫁をやめる日【電子書籍】[ 垣谷美雨 ]を改題された本だそうです。)
読み始めると続きが気になり、小説を読むのが苦手な私でも一気読みできました。
とくに既婚者ならいろいろ考えさせられると思います。
嫁の立場だけでなく、夫や姑、舅の立場でもぜひ読んでみてほしい本です。
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【あらすじ】
ある晩、夫が急死。
これで嫁を卒業できると思いきや、舅姑や謎の女が思惑を抱えて次々押し寄せる。
〝愛人〟への送金、墓問題、介護の重圧……
がんじがらめな夏葉子の日々を変えたのは、意外な人物と姻族関係終了届!?
婚姻の枷に苦しむすべての人に贈る、人生逆転小説。『嫁をやめる日』を改題。
<本解説より抜粋>
【感想】
30代の私には、いま夫が亡くなるということは想像できない。(亡くなってもらったら困る!)
もしそうなったら、わたしと子ども二人の生活はどうなるのだろうか。
夫が亡くなっても、嫁のままなのか…?
若ければ再婚する可能性もあるし、夏葉子と同じように「姻族関係終了届」を出すのか?
今まで義両親にはお世話になったのに恩返しなしで縁を切ってしまうのか?
そうはできず、そのまま義両親の老後のお世話をすることになるのか?
ただの想像だったが、いろんなことを考えさせられ、読んでいておもしろかった。
最後は、 自由の身になった夏葉子が、街で会った元姑に優しく接していて、少しあたたかい気持ちで本を読み終えることができました。
自分や夫、両親、義両親たちが高齢になった時のことなんかあまり考えたことはなかったけど、介護やお墓の問題などいろいろ考えなければいけないのか…と思ったりしました。
(深く考えるとしんどいのでまだ考えたくないけど…)
家族のことはもちろん大切にしたいけど、わたしは自分のことも大切にして今後も生きていきたいと思います。
「夫の墓には入りません」が面白かったので、次はこちらを読んでみようかなと思います。
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